読書会の学習内容と感想

シルバーバーチの霊訓

❏ 読書会の学習内容と感想

3月の学習内容

スピリチュアリズムの思想体系Ⅱ「摂理としての神」
「人間の霊的成長に関するさまざまな摂理」

人間の宿命というと誰でもすぐに思い浮かぶのが「死」ですが、人間には死よりもっと重要で次元の高い「宿命」が与えられています。それが「霊的成長」です。それは、地上、霊界人生を通して、最も重要な「人間の宿命」です。神は人間が永遠に霊性進化の道を歩んでいくよう「摂理」として定めたのです。

<人間の霊的成長に関するさまざまな摂理>

霊的成長に関して大枠となるのは「永遠の霊的成長の摂理」です。一言で言うと「人間は永遠に進化し神に近づいていく」という、総括的な法則です。その内側に「霊優位の法則」「利他性の法則」「自由意志の法則」「因果の法則」「償いの法則」「自己責任の法則」「代価の法則」「両極性の法則」があります。これらが関わり合って働き、人間の「霊的成長」が達成されるようになっています。永遠の霊的成長は神が人間に与えた「最大の宿命」です。

肉体を持った地上人はすぐに「肉主霊従」、つまり肉体中心、物質中心に陥ってしまいます。地上では霊的成長のために、意識して霊的なものを優先する努力が必要です。
霊的成長のためのもう一つの条件が、「利他愛の実践」です。神の被造物はすべて利他的相互関係の中で共存するように造られています。地上人の場合「利他愛の実践」には「霊優位の実践」が先行条件になります。利他的行為に自己犠牲が伴えば伴うほど、霊的成長が促されるようになります。「霊的成長」は霊界に持っていける唯一、最高の宝です。
神は人間が法則を無視して、霊的成長を停滞させる選択の自由も与えました。神は自分の子供をロボットとして造ったのではないということです。自らの意志と努力によって自分を創造し、霊的成長をして幸せになってほしいと願われたのです。神は愛から人間に選択の自由を与えたのです。しかしそれは制限つきの自由、摂理の枠内における自由です。
人間の生き方は、因果の法則によって支配されています。摂理に一致した行為は霊的成長を促し、摂理に反した行為にはそれに見合った苦しみが生じてきます。「因果の法則」は、死後の世界をまたいで適用され、地上での罪が原因で、霊界で後悔や苦しみを味わうことになります。また前世の罪が原因で、再生人生に不幸や苦しみが生じることもあります。大半の人は「摂理」が自分に働いていることを知りませんし、人生は地上限りだと思っていますから、悪いことをしてもそれで終わりだと考えます。しかしそうではないのです。
神は人間がたとえ悪い結果を招いたとしても、再び霊的成長の道に戻れるような仕組みも造ってくださいました。苦しみは摂理違反の償い・罪の清算プロセスになっています。シルバーバーチは、苦しみを「霊的成長のためによいものであり、ありがたいもの」と言っています。「苦の哲学」はシルバーバーチの思想の特徴です。苦しみに対して地上人と180度反対の見方をしています。人生を「霊的成長」という広い視野から見る高級霊ならではの言葉です。大半の宗教が神にすがり、罪を取り除いてもらおうとしてきましたが、法則としてそれはできないようになっているのです。すべての人間が「自己責任の法則」の支配を受けているからこそ、平等の扱いを受けていると言えるのです。
地上人生は、光と闇、喜びと悲しみ、愛と憎しみ、利他性と利己性、晴天と嵐、健康と病気という、両極性の要素から成っています。これは霊界にはない、地上世界ならではの成長の仕組みです。苦しみという陰の体験にも「間接的に霊的成長を促す」という深い意味があったのです。魂が純化され鍛えられ、霊的成長という、光のありがたさが身にしみて分るようになるのです。地上では正しい道だけを歩み続けられる人はいません。誰もが失敗を繰り返し、光と陰の間を行ったりしながら成長して行くのです。

神の摂理に沿った努力をしていけば必ずよい方向に向かっていくという、確信を持って、霊的人生を共に力強く歩んでいきましょう!

❒ 3月 読書会の感想

これまで人間関係がうまくいかないことについて、一方的に相手を攻撃していたけれど、苦しみはよいこと、成長のためにあることが分かれば、感謝して通らなければいけないと思います。また、自分自身も我慢することも身につけなければいけないと思いました。

摂理について具体的にどう生きればよいか学びました。霊主肉従、利他愛について日ごろから意識して生活して行こうと思いました。シルバーバーチの言葉の中で「しかし人間は地上にいてもこちらへ来てからでも、常に借金を重ねております」ということが気になっていました。地上はともかく、肉体がなくても…とはどういうことだろうと思っていましたが、今回納得できました。

霊的成長するための基盤となる摂理を理解することは、伝道や奉仕を実践する上での指針となり、力強い支えになります。

因果の法則により霊的成長ができるという仕組みは、すべての人に平等であり、清らかなものだと感じました。しかし、3・11の震災という苦しみを自分が体験し、成長しなければならないとしたら、逃げ出してしまうのではないか?乗り越えるのにジタバタしてしまうのではないかと思います。震災を乗り越え成長された人々のことを思うと、心から応援したいと思います。今、小さな苦しみの毎日で済んでいることは、その分、利他愛に目を向けられる余裕があるとも言えます。日々の仕事を通して、利他愛の実践ができたかどうか、振り返りながら過ごそうと思います。

いままでの自分の人生を振り返ると、さまざまな困難や苦しみがたくさんありました。 人生は苦しいことばかりで、幸せな思いはほんの一瞬であり、早く人生が終わればいいと思った事も何度もありました。苦しみや困難の意味がわかって、今は随分と生きるのが楽になりました。まだシルバーバーチの霊訓に出会って少ししか経っていません。 これからもっともっと色々な意味で楽になるかな?と思うと、本当にありがたいと思います。

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