読書会の学習内容と感想

シルバーバーチの霊訓

❏ 読書会の学習内容と感想

7月の学習内容 

スピリチュアリズムの思想体系1の「人生観」


6月・7月・9月と、スピリチュアリズムの思想体系1の「人生観」を学習します。
学習内容は、以下の4項目です。
(1) 多くの人の人生の実態・・・・・6月
(2) 熱心な宗教者の人生観・・・・・6月
(3) スピリチュアリズム初期の人生観・・・・・6月
(4) シルバーバーチの人生観(ビデオ学習のあとポイントを確認)・・・・・7月
霊的成長のための3つの実践内容について・・・・・9月に予定

今年から読書会では、学んだ霊的知識を日常生活で応用する、真理の実践を重視した学習をしています。

前回の内容
(3) スピリチュアリズム初期の人生観については    こちらから ⇨

<シルバーバーチの人生観>
1848年に地上に登場したスピリチュアリズムは「霊魂」と「死後の世界の存在」を明らかにし「霊魂説に基づく人生観」(スピリチュアリズム初期の人生観)を人類に示しました。それは20世紀初頭に登場した『シルバーバーチの霊訓』によって人類史上最高次元の人生観へと高められました。シルバーバーチの人生観は「物質的なものには価値はない」「霊的なものに価値がある」という高級霊ならではの「霊的価値観に基づく人生観」です。

<シルバーバーチの人生観のポイント>
① 地上人生は、一時的な仮の人生
② 地上人生は、霊界人生のための準備期間
③ 地上人生で最も価値があるものは、霊的成長(霊的成長至上主義)
④ 霊的成長を達成することが正しい地上人生
 ・・・9月に予定

スピリチュアリズム初期には、「死後の世界の存在」は証明されたものの、まだ「地上人生がメイン」であり、「霊界人生は地上人生の延長だ」と考えられていました。シルバーバーチは、人間にとって霊界人生がメインであり、地上人生は一時的な仮の人生である、という画期的な見解を示しました。100年ほどの地上人生は、永遠の人生の中のほんの一コマにすぎないのです。人間の本質は霊であり、本来の住処は霊界です。私たちは一時的に肉体をもって地上で生活している特別な霊界人だということを忘れないようにしてください。地上でのさまざまな苦しみ、お金や仕事の悩みといった物質的な問題も、短い地上人生での出来事にすぎません。地上人生を歩む上で常に守護霊に意識を向け、真理にそって考え実践していくなら、守護霊が必ず霊的成長にとって最も相応しい道を開いてくれます。また、悩みを抱え絶望的になっている人がいたら「苦しみは短い地上人生の間だけのこと、永遠に続くのではない」と、教えてあげてください。苦しみに負けて自殺するようなことだけは、絶対にしてはいけないのです。

シルバーバーチの言葉
物的身体に宿っている皆さんは、どうしても地上生活のことだけを念頭におかれます。私たち地上を去った者は、皆さんの永遠の生命を念頭において、それをほんの一時期のものとして位置づけます。 

道しるべ P138

では地上という一時的な仮の世界で過ごす目的は何でしょうか?それは地上(物質世界)ならではの体験を通して“基本的な霊的成長”を達成し、霊界での生活に備えることです。地上人生の目的は、“霊的成長”。地上人生は、霊界人生のための準備期間。地上世界は霊界人生のための“訓練場”です。お金や地位や名声といった、地上限りのもののためにエネルギーを費やし、人生の目的を見失ってはなりません。どちらでもよいことのために、人生をムダに過ごしてはならないのです。

シルバーバーチの言葉
人間は、肉体を通して自我を表現している霊魂なのです。それが、地上という物質の世界での生活を通じて、魂を成長させ発達させて、死後に始まる本来の霊の世界における生活に備えているのです。

スピリチュアルメッセージ P172

人間にとって地上人生も霊界人生も、すべてが“霊的成長”のためにあります。「霊的成長」はすべての人間の宿命です。神が人間をそのように創られたのです。そのため霊的成長を基準として人間も人生の価値も判断されます。どんな環境に置かれたとしても、霊的成長をした人は優れた立派な人。霊的成長をしていない人は、人間として未熟であるということです。地上で霊的成長をした人は価値のある人生を送った、霊的成長をしなかった人は価値のない人生を送った、ということです。霊的成長を何よりも優先して、地上人生を歩んでいきましょう。日常生活の問題に心を奪われ視野が狭くなった時は、必ずシルバーバーチの人生観を思い出し、広い視野をとり戻すのです。そしてまた霊的成長を目指していくのです。

シルバーバーチの言葉
この地上があなたにとって死後の生活にそなえる絶好の教訓を与えてくれる場所なのです。その教訓を学ばずに終われば、地上生活は無駄になり、次の段階へ進む資格が得られないことになります。このことは地上だけでなく、私どもの霊の世界でも同じことです。

『 シルバーバーチの霊訓1 』P45

親として、子供に対して持つべき願いも「霊的成長」です。お金や名声には恵まれなくても「人々の幸せのために人生を捧げるような生き方をしてほしい」「なんとしても、霊的成長の道を歩んでほしい」という願いをもって、子供たちを正しく導いてあげてほしいのです。人生についての真の価値を教えてあげられるのは、シルバーバーチの人生観を手にしているスピリチュアリストしかいないのです。
スピリチュアリズムが目指しているのは、全人類が「霊的成長」という目的に向かって、価値ある人生を歩んでいくことです。シルバーバーチが示してくれた人生観を人生の指針、心の支えとして、価値ある人生・最高の人生を歩んでいこうとするならば、皆さんを導いている守護霊も本当に喜んでくれます。そしてスピリチュアリズムを推し進めてきた高級霊、さらには、人類救済のためにスピリチュアリズム運動を興したイエスも、心から喜んでくださるのです。地上人生を常に霊的視野から眺め、楽天的におおらかに、ゆったりと歩んで行ってください。永遠の霊界人生の一コマを、人々の救いと幸せのために働くという、人間として最もスケールの大きな生き方をしていきましょう。

❒  読書会の感想

「人間は永遠の霊的存在」だということから考えると、地上人が抱いている物質中心の人生観は、まったく意味を持たないものになってしまいます。「シルバーバーチの人生観」(メインの人生は霊界)は、「スピリチュアリズム初期の人生観」とは視点が正反対で、スピリチュアリストであっても一瞬戸惑うと思いました。地上世界に生きていて、霊的視点から物事をとらえ実感することは難しいと感じました。

今日は「シルバーバーチの人生観」を学びました。その上で、日常生活を送る際に人生の全体像に思いを馳せ、視野を広く保つ必要があると思いました。また、今物質世界に生まれたという意味は、この世界でしか学べないことを学ぶためだということも分りました。だから毎日の出来事を大切に、霊的成長の機会として苦しみを甘受して生きていきたいと思いました。人生の目的を知ることができたことを幸せに思い、神の摂理を実践していきたいと思います。

自分は毎日祈りの中で「すべての人がこの世で霊的人生に気がつき、少しでも魂を成長させることができますように。そしてこの地上に生を受けた目的を悟り、この世の試練を乗り越えることができますように・・・」と祈っています。でもこの霊的人生をはたして自分も本当に正しく理解できているのか?そして霊的人生を日々の生活の中でどれだけ実践しているか?またどのようにしたら多くの人にこの霊的人生を知ってもらうことができるのか?ということに悩んでしまいます。

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