読書会の学習内容と感想

シルバーバーチの霊訓

❏ 読書会の学習内容と感想

11月の学習内容 

イエスの本来の使命と、生前のイエスの教え
― イエスは生前、どのような教えを説いたのか

今月はスピリチュアリズム普及会のホームページに掲載されている、スピリチュアリズム・インフォメーションNo.37「イエスの本来の使命と、生前のイエスの教え」を読みながら、イエスが示した“愛”について学びました。

スピリチュアリズムインフォメーションNo.37 こちらから ⇨

イエスは2000年前、人類を救うために地上に誕生しました。イエスの死後に創られたのがキリスト教です。教義の2つの柱は、イエスの贖罪によって人類の罪が許され救われるという「贖罪論」と、イエスは「三位一体の神」であるというものです。しかしこれらは「霊的事実」ではない人工的な教義です。

< イエスの使命は、ユダヤ教の中に埋もれてしまった「基本的な真理」を掘り起こすこと >

シルバーバーチの言葉
イエスには使命がありました。それは、当時のユダヤ教の教義や儀式や慣習、あるいは神話や伝説のがれきの下に埋もれて無視されていた基本的な真理のいくつかを掘り起こすことでした。

The Seed of Truth

< イエスが生前、明らかにしようとした「基本的な真理」とは ―“神と隣人への愛” >
イエスが生前、人々に伝えようとしたのは、“神と隣人を愛する”というシンプルな教えでした。イエスは旧約聖書(律法)の中から「愛の優位性」を主張し、愛を最高位に位置づけしたのです。

< “隣人愛”を“人類愛”にまで高めたイエスの愛の教え―民族宗教から世界宗教へ >

「『隣り人を愛し、敵を憎め』と言われていたことは、あなた方の聞いているところである。しかし、私はあなた方に言う。敵を愛し、迫害する者のために祈れ。こうして、天にいますあなた方の父の子となるためである。天の父は、悪い者の上にも良い者の上にも、太陽をのぼらせ、正しい者にも正しくない者にも、雨を降らしてくださるからである。あなた方が自分を愛する者を愛したからとて、何の報いがあろうか。」                

マタイ5章・43節~46

イエスは“敵をも愛する”という「完璧な利他愛実践の基準」を示しました。“敵をも愛する”という究極の利他愛は、神を共通の親とする強い同胞意識があって初めて可能となるのです。イエスの愛の教えは、“人類愛”という普遍的な愛にまで高められたのです。

< “愛の実践”を強調するイエスの教え >
イエスは、愛は口で言うだけでなく、実践を通して示さなければならない、実践がともなわなければ愛は本物にはなり得ない、ということを主張したのです。

「私に向かって『主よ、主よ』と言う者が、みな天国に入るのではなく、ただ、天にいます我が父の御旨(みむね)を行う者だけが、入るのである。」

マタイ7章・21節

<イエスとシルバーバーチの教えは同じもの>
シルバーバーチの教えの中心は“利他愛”です。それがスピリチュアリズムにおける最も重要な「霊的真理」であり、信仰実践の核です。“利他愛”とは、神が霊界と宇宙を創造する際に設けた、万物を支配するための「摂理(法則)」です。人間は利他愛を実践することで神の摂理に一致し、魂の成長が促されるようになります。「霊的成長」をすることが地上人生の目的であり、地上生活はそのためにあるのです。「利他愛の実践」こそが、イエスが生前人々に伝えようとしたことだったのです。イエスは「利他愛の実践」という、神の摂理に一致した生き方の大切さを人々に教えようとしたのです。

❒  読書会の感想

「神を愛し、隣人を愛するということ」イエスの本来の使命はシンプルで、「神を心から愛し、自分自身を愛するように隣人を愛する」ということを人々に伝えることだった。その内容が歪められ、弟子に正確に伝わらず異なった教義として聖書に残った。これを見てイエスは悲しんだと思うし、同時に本来の使命を全うするために動かずにはいられなかっただろう。私は摂理や利他愛をシルバーバーチの言葉から受けとめていた時、「やさしく美しい教えだ」と思っていた。しかし、イエスの生前の教えとしてもう一度読み返すと、実に重く実践が難しく感じられた。今の自分が実践できることは何かを考え、利他愛を実践してゆきたいと決意しました。

Top ⇧