読書会の学習内容と感想

シルバーバーチの霊訓

❏ 読書会の学習内容と感想

今年初めての読書会です。スピリチュアリズムの本質を深く理解するために今年も「救済の観点から見たスピリチュアリズムの全体像」の学習からスタートしました。昨年の2月にも、同じテーマを取り上げていますのでご覧ください。
救済の観点から見たスピリチュアリズムの全体像の要約 こちらから ⇨

2月の学習内容 

               

救済の観点から見たスピリチュアリズムの全体像

スピリチュアリズム運動とは ―“ 霊界主導の地球人類救済計画 ”です。運動の主役は霊界の人々高級霊団であり、その中心はイエスです。運動の目的は“ 地球人類の救済 ”です。

シルバーバーチの言葉
「私は、他の同僚と同じように、さる筋から物質圏での仕事の要請を受けました。その仕事というのは、自分たちの住む地球もろとも自らを破滅へ追いやるようなことばかりしている人類を救済することでした。」

『 教え・上 』P30/7~9

戦争・紛争、貧困・飢餓、精神の堕落・退廃など、さまざまな悲劇で覆われた地上は暗黒の世界です。その中で苦しむ人類を救済しようと、イエスを中心とする高級霊たちがスピリチュアリズム運動を興してくれました。高級霊たちの心情を、シルバーバーチが述べています。

シルバーバーチの言葉
「私たちの心にあるのは、嘆き悲しんでいる人々、道に迷っている人々、疑念と恐怖にさいなまれている人々のことばかりです。そういう人たちの人生に少しでも安らぎを与えてあげるものをお届けするまでは、私たちの心は安らがないのです。」

『 The Seed of Truth 』

シルバーバーチは、人類の悲劇の根本原因が“霊的無知”であることを初めて明らかにしました。地上世界は霊的無知(唯物主義)による“ 物質中心主義 ”と、“ 利己主義 ”に支配され、悲劇の絶えない暗黒の世界となっているのです。

シルバーバーチの言葉
「大半の人々は、地上だけが人間の住む世界だと考えています。現在の生 活が人間生活のすべてであると思い込み、物的なもの ― いずれ残して死んでいかなければならないこの世の富を蓄積しようとします。戦争・流血・困窮・病気のほとんどすべての原因は、大多数の人々が、人間は肉体だけの存在ではなく、地上にいる今も永遠の霊的存在であるという生命の神秘を知らないことに帰着します。」

『 Silver Birch Companion 』

霊界主導の地球人類救済計画”の救済方法は、“霊的真理による救い”です。人類を“ 霊的無知 ”から解放するために、霊界側は地上に“ 霊的真理 ”をもたらすことを決めたのです。

シルバーバーチの言葉
「私たちは、今度こそは“ 唯物主義 ”と“ 利己主義 ”の勢力が絶対にはびこらないように努力しています。そのためには人間みずからが、その勢力に負けないようにならなくてはいけません。日常において発生するさまざまな問題に霊的真理を活用することによってのみ、人類の前に迫りつつある恐ろしい破局を防ぐことができるのです。」

『 教え・上 』P53/後1 ~ P54/3

霊的真理の実践によって物質中心主義が霊中心主義へ、利己主義が利他主義へと変わっていきます。そして真の救いである「霊的成長」を手にすることで、個人の救いが成就します。救われた人間が増えて行くことで、地球は何百年、千年という時間をかけて“ 霊的同胞世界 ”へと変わっていきます。“ 霊的同胞世界 ”とは、人類が神を中心とした霊的家族として生きる世界のことです。霊的同胞世界の実現によって、スピリチュアリズムの最終目的である“全人類の救い”が完成するのです。

シルバーバーチの言葉
「地上世界のための仕事に従事している私たちの多くは、より高い界層の霊たちによって、いつの日か地上はこうなるという未来像を見せていただいております。私たちは、その計画を受け入れる能力のある地上の同志に伝え、仕事を行っていくように彼らの心を鼓舞しているのです。私が見せていただいた未来像に比べると、現在の地上世界はとても醜く見えます。が、私には地上世界はこんなにまで立派になり得るのだ、こうでなければならないのだ、ということが分かっています。あとは時間の問題です。― その時は苦脳や嘆きや恐れ、喪の悲しみや不幸が追放され、笑顔と笑いが満ち溢れる世界となるでしょう。」

『 教え・上 』P67/2 ~ 10

霊界のよき道具を目指し、摂理にそった地道な努力を続けて行きましょう!

❒ 2月 読書会の感想

長年霊的真理を学ばせて頂き知識は以前よりも得たつもりでいても、利他的な生き方をしていこうとする上で、苦手な面がなかなか克服できずに足踏み状態でいます。昨日よりも今日を、自分よりも他者のことを思いやる心で占めていけるように努力したいと思います。

「物質的価値観は、本能的欲求の追求である」という内容について、今回の学習では考えさせられました。世界では戦争と飢餓によって多くの人々が苦しんでいます。日本ではそういった生々しい光景は見られません。物質の価値のために、人生が狂ってしまう人がこの世ではいかに多いかを考えると、霊的無知からの脱却が重要だと思います。全ての人の心の奥には、「物質的価値観に振り回されてはいけない」という言葉が存在する。しかしその言葉も実践までにつなげるには、かなりの努力と利他性に目覚めないと、たどりつけないと感じています。シルバーバーチの理解が深まっても、今でも自分の中の物質的価値観は完全に取り除くことが難しいと感じています。

本日の読書会では「スピリチュアリズムによる地球人類救済計画の全体像」について学びました。学べば学ぶほど唯物主義の害が、世界のさまざまな悲劇を引き起こす仕組みが理解できます。しかしそれは自分がこれまでに慣れ親しんできた価値観であり、それを転換し日々の生活の中で実践していく難しさも感じます。魂の変革を起こすのは一朝一夕ではできないと思います。あせらずに一歩一歩積み上げていきたいと思います。神はその愛によって、私に自由意思を与えてくださいました。それに感謝して、自由意思によって霊中心主義、利他主義を選択し、実践できるように成長していきたいと思います。目先の快楽や少ない利益のためでなく、本当に価値があることを選べるようになることが、霊的知の獲得ということだと思います。

初めての読書会への参加です。少人数での読書会ですが、同じシルバーバーチの考えを共有することができる同志として、大変心強く感じました。読書会での講義は、改めてスピリチュアリズムに対する考え方を確認することができ、大変有意義であったと思います。いつもながら思うことは、「この世でどれだけ利他的行為を実践することができるか」ということに尽きると感じています。

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