読書会の学習内容と感想

シルバーバーチの霊訓

❏ 読書会の学習内容と感想

学習内容 

5月に普及会から発売された「神観」のビデオにそって学習しました。


ビデオには、イエスがシルバーバーチを通して人類に初めて明らかにした画期的な「神観」のエッセンスがまとめられています。「神とは、どのような存在なのか」という、神についての考え方が「神観」です。それは宗教にとって最も重要な要素であり、神をどのような存在としてイメージするかによって、信仰も祈りも違ってきます。
神観のビデオは、下記の3部から構成されています。

(1)地上世界における従来の神観 ―― 神についてのさまざまな見方・考え方
(2)霊界における神の認識 ―― “唯一共通の神”を信仰対象としている霊界人
(3)シルバーバーチによって示された真実の神観 ―― “5つの神の定義”

読書会では、(3)のシルバーバーチによって示された真実の神観―5つの神の定義
(1)創造主としての神(2)大霊としての神(3)愛の始原としての神(愛なる神)
(4)摂理(法則)としての神(5)究極の理想としての神 のうち、(1)~(3)をビデオで学習し、もう一度ポイントを確認しました。7月は4)の摂理(法則)としての神と、5)の究極の理想としての神を見ていきます。

神に対する考え方は、信仰の土台となる重要なものです。肉体を携えて生きる地上人は、神を深く実感することができません。そのため、それぞれの宗教が思い思いに空想による物質的な神の姿を思い描き、「神観」をつくり上げ、その神を信仰してきたのです。一方霊界人は、実際に神と密接に触れ合い、神を認識することができます。霊界では、すべての霊が共通の神を認識し、唯一の神を信仰しています。シルバーバーチは、そうした霊界における唯一・共通の「神観」を人類に伝えてくれました。初めて、地上に霊界人が認識している「正しい神の姿」が示されました。

(1) 創造主としての神
神は人間をひとまとめに創造したのではなく、一人一人の人間をイメージして自分の分霊を授け、1個の独立した人間を造りました。神の分霊が人間の本体であり、それをシルバーバーチは、「ミニチュアの神」と呼んでいます。神は人間の“霊の親”であり、人間は皆神の子供です。

(2) 大霊としての神
多くの人が、人間の姿をした神をイメージしてきましたが、実際の神は外形を持った存在ではありません。無形であり、無限であり、永遠の霊的存在です。シルバーバーチは神を「大霊」と呼んでいますが、これは人間が考えるあらゆる形式・概念を超越している、ということを意味しています。そしてシルバーバーチは、神はすべてを包み込む“大きな心”のような存在、無限の広がる意識体、と表現しています。大霊である神は、初めも終わりもない、永遠の霊的存在です。神は、自らが創造した霊界と宇宙、そこに住むあらゆる生命体、存在物の中に遍在しています。いかに小さなものであろうと、どれほど大きいものであろうと、すべてのものに神は宿っています。

シルバーバーチの言葉
神は万物の内側にも外側にも存在しています。神から離れては誰一人存在できません。神から切り離されるということがあり得ないのです。あなたの中にも存在しますし、雨にも太陽にも花にも野菜にも動物にも、その他いかに小さなものでも、存在を有するかぎりはすべてのものに宿っているのです。 私が大霊と呼んでいるこの神の概念を伝えるのは至難のわざです。あらゆるものを支配し、あらゆるものから離れず、存在するものすべてに内在している崇高な力です。

『シルバーバーチの霊訓 11』 P108 後5 

(3) 愛の始原としての神(愛なる神)
神は目的もなく、漠然と世界と万物をつくったのではありません。神は愛から霊界と宇宙、そこに存在するすべての生命体、存在物をつくりました。そこには神の愛が満ち溢れています。神の愛は、究極の利他愛、地上人の利他愛の次元をはるかにこえた完全無欠な至高の愛。神と人間は、親子愛という愛の絆で結ばれています。神は人間の霊的親、人間は神の子供です。人間同士も愛の絆で結ばれています。神と人間の愛の関係を、人間同士の間に展開したものが人類愛です。すなわち人類は、神の愛で結ばれた霊的兄弟姉妹・霊的同胞です。全人類は、神を共通の親とする、霊的一大家族なのです。 2000年前、イエスは神と人間の縦の愛を「神への愛」、人間同士の横の愛を「隣人への愛」と説きました。イエスが登場する以前、神は「裁きと恐れの神」でした。それに対してイエスは、神を人類共通の親であり「愛の神」と説きました。民族や血縁・仲間だけを愛するのではなく、全人類の上にあまねく愛を注ぐ人間の親が「神」であると説いたのです。創造主としての神、大霊としての神、愛の始原としての神、の定義は、キリスト教の神観と共通していますが、キリスト教の神観とは比べものにならないほど深遠なものです。

シルバーバーチの言葉
宇宙に存在を与えたのは神の愛です。宇宙が存在し続けるのも神の愛があればこそです。全宇宙を経綸し全存在を支配しているのも神の愛です。その愛の波長に触れた者が自分の愛する者だけでなく、血縁によって結ばれていない赤の他人へも手を差し伸べんとする同胞愛に燃えます。愛は自分より不幸な者へ向けて自然に手を差し伸べさせるものです。全生命の極致であり、全生命の基本であり、全生命の根源であるところの愛は、よりいっそうの表現を求めて人間の一人ひとりを通して地上に流れ込みます。そして、いつの日か、全宇宙が神の愛によって温かく包まれることになるでしょう。

『シルバーバーチの霊訓 1 』 P142/5~後4

正しい神の姿は、イエスが地上人に最も伝えたかったものです。しかし2000年前、その願いは絶たれてしまいました。イエスは霊界で、地上人に「真の神の姿を知ってほしい、そして、正しい信仰人生を歩んでほしい」と願い続けてきたのです。イエスは2000年間、間違った教義によって霊的成長のチャンスを失い、霊的牢獄の中で苦しむ人々の姿を見て、悲しみの涙を流してきたのです。
イエスが地上を去ってから2000年後、イエスが伝えたかった「真実の神観」が地上世界にもたらされたのです。イエスが伝えてくれた「真実の神観」が地上の隅々に行き渡ることを願い、ひたすら開拓の道を歩んでいきましょう!

❒  読書会の感想

今日は、スピリチュアリズムの「神観」について勉強しました。普及会で膨大な「シルバーバーチの霊訓」を整理して、5つの要点にまとめてくださいました。「正しい神観」を持つことは、スピリチュアリストとして生きていく上での土台となるものだと思います。理解を深められたことに感謝します。神の完全な愛を、限られた範囲の脳では理解できないと感じました。神の完全な愛は、私たちを見捨てることは絶対にありません。この世的なもので眼がふさがれているから、人間の方が神を見失ってしまいます。

Top ⇧