❏ 読書会の学習内容と感想
7月の学習内容
スピリチュアリズムの思想体系1「 人生観 」
今月は、今私たちが歩んでいる「地上人生」について学びました。
地上人生には、思いもよらないできごとや苦しみが起こってきます。
地上に生活している私たちは、常に「地上人生」を問題にしてきましたが、シルバーバーチは「地上人生」を霊界人の視点で眺め、小さなものと位置づけしています。そして、霊的存在である私たちにとって、地上人生の目的が「 霊的成長 」であることを明らかにしてくれました。
< 人生についての見方・考え方 >
- なぜ、何のために、自分は生まれてきたのか? ( 人生の意味・目的 )
- どのような生き方をすべきか?( 人生の意義 )
- 人生の価値は、何によって決められるのか?( 価値観 )
- 幸せな人生とは、どのようなものか?( 幸福観 )
< 大半の人々の人生観 >
< 唯物論者の人生観 >…… 唯物主義的な人生観
- 人生とは死を迎えるまでの期間に過ぎない( 唯物的世界観 )
- 死ねばすべて終わり 生きている間に楽しまなければ損( 快楽主義的人生観 )
- 物質的利益・富の多さに価値を見出す( 物質的価値観 )
- 物とお金が幸福をもたらすと考える( 物質的幸福観 )
- 命が一番大切・最も価値あるもの ― 死は最大の悲劇・不幸
< 熱心な宗教者の人生観 >…… 宗教的人生観
- 教義に忠実な信仰生活を送ることが正しい生き方
- 人生で最も価値あるものは、忠実な信仰
- 宗教の教義自体が間違っている → 空想的な人生観に
< スピリチュアリズムの人生観 >( シルバーバーチが登場する前 )
- 唯物的世界観、宗教的人生観を否定
- 霊的事実に基づく「霊的人生観」の基礎づくり
- 「霊的人生観」とは、霊界人の霊的視野から見た地上人生についての見解
※スピリチュアリズムは死後の世界 や霊魂 の存在を証明し、死後にも人生が続くことを人類に示した。スピリチュアリズムの登場によって、初めて人類に「 霊的人生観 」がもたらされるようになった。それ以前の地上には「 物質的人生観 」「 間違った宗教の教義による人生観 」しかなかった。
- ◆スピリチュアリズムの人生観のポイント
- ① 死後も人生( 生活 )は続く。 ( 唯物主義的人生観の否定 )
- ② 霊界人生は地上とは全く異なる ( 衣食住・睡眠・衣食住のための労働も不要 )
- ③ 物質的利益追求に人生を費やすことは間違い( 物質的価値観の否定 )
- ④ 物質的利益の追求に翻弄されている人は、霊界では不幸( 物質的幸福観の否定 )
< シルバーバーチの人生観 >‥‥‥スピリチュアリズムの人生観の集大成
- 霊的真理( 霊的成長至上主義 )に基づき、地上人生の意味や意義を明らかにした
- 初期の「スピリチュアリズムの人生観」を集大成させ 「 霊的人生観 」を完成させた
- ◆シルバーバーチの人生観のポイント
- ① 地上人生の正しい位置づけ
― 永遠の霊界人生がメイン 地上人生は一時の仮の人生 霊界人生>地上人生
- ② 地上人生の目的は、霊界生活のための準備、地上は霊界人生に備えての訓練場所
- ③ 霊界に持っていけるのは霊的・精神的なものだけ。最も重要なものは魂の成長( 霊性 )
- ④ 地上人生における最重要事項は「 霊的成長 」
- ・地上人生の目的は、基本的な霊的成長を達成すること
- ・地上人生で最も価値あるものは、霊的成長( 霊的価値観の確立 )
- ・霊的成長ができた人生は、最高の人生
- ※他人の霊的成長を促す仕事 ( 霊的真理の普及 )は、最高の利他愛の実践であり、さらに価値ある地上人生をもたらす
- ⑤ 霊的成長は「 霊主肉従 」「 利他愛の実践 」「 苦しみの体験 」を通してなされる
- ⑥ 地上世界は、苦しみや困難の体験を通して霊的成長が促される世界である
- ・苦しみ・困難のない地上人生を歩む人はいない ( 苦難の摂理・苦難の人生観 )
- ⑦ 地上に誕生する前から、自分で自分の人生を選んでいる
- ・苦しみの体験も自分で選んでいる
- ⑧ すべての人間に一人の守護霊がついている
- ・守護霊の指導のもとで霊的成長の道を歩む
- ⑨ 死後、自分の人生を振り返り、自分で地上人生の評価をする
❒ 7月 読書会の感想
「 シルバーバーチの霊的人生観 」はとてもよかったです。地上人生の目的である「 霊的成長 」のためには、利他愛の実践が大切ということですが、戦前の日本の社会では、人のために尽くすことが当たり前だったのですが、今は崩れてしまいました。こういう内容を、企業のトップの人や政治家にも勉強してほしいと思いました。
(90代男性 )
永遠の霊的人生の中で、ほとんどの人が地上人生がすべてだと思っています。地上的価値観ですべてを判断しては、間違えるということ。「人生の中で本当に価値のあることを見逃さずに、とらえていかなくてはいけない」と、強く思いました。
(60代女性 )
『あなたがた地上の人間にとっての大きな問題点は、やむを得ないことかもしれませんが、人生というものを間違った視点から観ていることです。つまり、あまりにもこの世的・物質的観点からのみ人生を考えていることです。人生には確かに地上的な要素がありますが、同時に霊的なものであり、永遠に続くものなのです。その永遠なるものを地上的視野だけで眺めてはいけません。それでは十全な判断はできません。』このシルバーバーチの言葉が印象的でした。今回の読書会で大切なことを学びました。私たちはこの地上人生において、「霊的な成長」を促すためにきているんだということです。人生の意味、目的、価値、幸福とは?というものを、シルバーバーチは分りやすく、はっきり教えてくれています。「霊主肉従」「利他愛の実践」「苦しみの甘受」これらを通して霊的成長ができた人生こそ、最高の人生です。
(40代男性 )
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