9月の学習内容
スピリチュアリズムの思想体系Ⅱ「 神観 」
「神」と「死」は人類にとっての2大テーマです。人類の歴史を振り返ると、いつの時代も人間は宗教を通して神とつながりを持とうとしてきました。それは人間が霊的存在であるからです。地上には無数の宗教があり、人々はさまざまな神観のもとに信仰しています。それぞれの宗教がイメージしている神は異なっています。
スピリチュアリズムは霊界に宗教があることを明らかにしています。「霊界に宗教がある」と言うと驚かれると思いますが、霊界にも宗教があります。霊界ではすべての霊が神を信じ、唯一共通の宗教を信仰しています。それはすべての霊が唯一共通の神観を持っているということです。
今回学んだ「シルバーバーチの神観」は、スピリチュアリズムの神観の最高峰であり集大成です。シルバーバーチによって人類史上はじめて「真実の神の姿」が明らかになったのです。シルバーバーチが明らかにした「神」の定義は、「 創造主としての神 」「 大霊としての神 」「 愛の始原 としての神」「 摂理としての神 」「 究極の理想・目標としての神 」です。
“ 摂理としての神 ” は、シルバーバーチの神観の最大の特徴
“ 摂理としての神 ” は、人類史上初めて明らかにされた画期的な神観です。それは 従来の宗教における信仰を、根底から覆すことになる内容です。従来の宗教は神と人間が直接的な関係だと考えてきました。人間の願い事を神が直接聞き入れてくれて、願いをかなえてくれると思ってきました。「仕事がうまくいきますように。自分たちの国や民族が繁栄しますように」と祈ってきました。しかし霊的事実に照らしたとき、神が直接その願いを聞き入れてくれることはありません。摂理に適っていなければ人間の願い通りにはならないのです。従来の宗教は何千年もの間、間違った神をイメージしてずっと的外れな祈りを続けてきたのです。
シルバーバーチが明らかにした神と人間の関係は、摂理を介した間接的な関係です。人間は常に摂理を通して神と関係を持つようになっています。そして神は必ず摂理を介して人間に働きかけます。神が摂理を無視して直接人間に働きかけることはありません。人間の願いに対しては、摂理通りの答えが示されるのです。
シルバーバーチが明らかにした神と人間の関係は、これまでの宗教が神への信仰だと信じてきたものを、根底から覆すことになります。神観の革命を引き起こ
すことになるのです。
機械的数学的な正確さで働く摂理は一見冷たく映りますが、それはすべての人間が霊的成長をするための仕組みとして神が用意したものです。摂理は人間が幸福にいたる道筋として神が定めたものです。厳格な摂理の背後には、すべての人間を平等に愛し、すべての人間の幸せを願う神の愛が存在しているのです。
スピリチュアリズム(シルバーバーチ)の神観によって、神の概念が根底から覆されると思いました。シルバーバーチの神観によって目が開かれ、希望を持って人生をスタートする人が増えていくのではないかと思います。神のとらえ方が変わるということは、正に革命だと思います。
(60代女性 )
「摂理としての神」を知ると、物をお供えしたり進学の合格祈願をしたりという願いごとの祈りはできなくなります。「人生は苦しいことがあるけれど、通り抜けていけますように」という祈りになるのではないでしょうか。仏教でも日本の神道でも無宗教の人でもいいから、霊界の事実やシルバーバーチの言う神を知ってほしいです。
(90代男性 )