学習内容
スピリチュアリズムの思想体系Ⅱ 「 神観 」
・霊界では、すべての霊が“唯一共通の神”を信仰対象にしている
・地上には無数の宗教があり、“それぞれが信じる神”を信仰対象にしている
『シルバーバーチの霊訓』の登場によって、人類は初めて“真実の神の姿”を知ることができました。“本当の神の姿”を知ることは信仰の土台であり、神への正しい祈りを可能にし、人類を本物の救いへと導きます。以下の5つの内容は、シルバーバーチが示した真実の神の定義です。
1 創造主としての神
2 大霊としての神
3 愛の始原としての神(愛なる神)
4 摂理(法則)としての神
5 究極の理想としての神
真実の神とは、5つの神の定義を合わせて1つにした存在です。上記の1~3の定義は、キリスト教でも部分的に説かれてきましたが、シルバーバーチによってさらに深められたものとなっています。「摂理としての神」は、シルバーバーチの神観の最大の特徴です。霊界、宇宙、万物は、神が創られた完璧な摂理(法則)によって支配され、調和が保たれるようになっています。すべての人間が「永遠の霊的進化の摂理」に支配され、魂の成長へと導かれています。“本当の信仰”とは神が人間を幸せにするために設けた摂理に自分を合わせて行く日々の努力、生き方です。信仰努力によって「究極の理想としての神」に近づくにつれて、人間は神の愛を実感し、喜びと幸福観が増していくようになります。
摂理(法則)としての神
神の摂理は計画通りに絶え間なく作用しています。賢明なる人間 ― 叡智を身に付けたという意味で賢明な人間は、摂理に文句を言う前に自分から神の無限の愛と叡智に合わせて行くようになります。
『シルバーバーチの霊訓 1』 P111/1~3
「創造主としての神」を少しでも感じることができるように、真理の学びと実践を積み重ねていきたいと思います。「摂理としての神」の所で、シルバーバーチの言葉に「あなた方としてはその苦しみに耐え抜き、辛い体験を通して教訓を学び取る方が賢明であるということです」とありましたが、人生の要諦としての“忍耐”の重要性も示していただいたと感じました。